小説 緋色のスフェラ

緋色のスフェラ〜大神官ダリアン編〜

太古、パラディソス島にムーという文明都市があった。
ムーの皇帝は、不思議な力を持つ石「スフェラ」を使って、絶滅したはずの翼竜や巨人を生きながらえさせていた。
神学徒のダリアンは、親友であるコールガーシャ皇子を支える大神官となるべく、神学校で国の成り立ちや神通力を学んでいた。
漠然とした未来しか描けず、今ひとつ、勉学に身が入らずにいたダリアンだったが、コールガーシャ皇子の王の後継者としての覚悟を知り、大神官となって生涯皇子に尽くすことを誓う。
そんなある日、海底火山が大噴火を起こし、平和だったムーは壊滅の危機を迎える。
混乱の中で、ダリアンはコールガーシャ皇子の生まれたばかりの双子の命を、皇家に仕える巨人に託すことにする。
スフェラをめぐる時空を越えた戦い。
その幕開けとなる、大神官ダリアンの若き日を描く第一幕。

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続編 緋色のスフェラ〜碧眼のメシア編〜

運命を継ぐのは、心か、記憶か——。
クリスマスの夜、街を彷徨う矢沢隼のもとに届いた一本の電話。
かつての友人・水里保との再会が、すべての始まりだった。
保とともに現れた謎の少女 珠仙莉香は、自分と隼が雪山に捨てられていた双子の姉弟だという。
「私たちと一緒にいた巨人のことを知らない?」
莉香の言葉とともに、隼の中に目覚めていくのは、自分ではない“誰か”の記憶。
白い石に滴らされた血が時空を裂いたとき、2人は“この世界”から消えた。

大神官ダリアン編にて巨人に託された、皇子の血を継ぐ者たちの物語。
その真実に迫る第二章が、今、動き出す。

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